昨日で半年間(4、5、6、7、9月の月一回のペース、それぞれ2時間の講座)全5回シリーズで読んできた『おくの細道を読む』講座が終了した。国立公民館の多彩な講座の一つとして依頼を受けて4月から始めたのだが、40名近い熱心な出席者のほとんどの人が無欠席を通し、この講座を楽しみにして通ってこられたその熱意に支えられて終了した。講師というにはおこがましい私もいろんなことを学ぶことができたと考えている。この5回シリーズでは大垣までたどりつくことはかなわず、市振の「一つ家に遊女も寝たり萩と月」の、あの印象あざやかな物語的記述の展開する条までで終わるしかなかった。「おくの細道」という稀有なテキストの作りの緻密さ、思いがけない展開や仕組まれた呼応の深さなどをどれだけ伝えることができたかはわからないが、そういうことを主に話したような気がする。自分自身の再読で発見したものは多い。ともかく、裏日本のここまで歩いてきたのを参加者の皆さんと言祝いで終わりにした。
家のそばの公園の萩の美しさに最近見とれていたせいもあるが、「萩と月」まで到達できたのがうれしい。
上記の記事とは関係ないが、you-tubeを眺めていたら、ジャニス・ジョプリンのストックホルム公演でのsummertimeがあった。1969年という。ウッドストックの年だ。彼女もウッドストックに出た。その年。それから40年たったわけだ。アメリカではウッドストック40周年記念ということで、本やアルバム、関連グッズなどがバーンズアンドノーブルなどの書店で売られていたのを見た。こんなジャニス・ジョプリンのsummertimeも珍しいと思う。
2 件のコメント:
今だから思えるけれど、ジャニスが何故この歌をレパートリーに入れていたんでしょうか。自らをポップロックのぽっと出ではないと、厳しく律する気持ちとプライドがあったのだと、今なら分かります。その自負にじゅうぶんにかなうすばらしい歌唱ですね。北欧というのはまた一つジャズの風土ですよね。そこらがおもしろいですね。
ブルーズの魂みたいなものをジャニスはつかまえていたのでしょうか。
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