2010年6月2日水曜日

「友愛」の行く末

鳩山首相が辞めた。小沢幹事長も。宇宙飛行士の宇宙滞在よりは100日ほど長く、独裁者たちよりは限りなく短い在職期日であった。日本の首相の賞味期限は1年を待たないということが4名によって実証された。

先日、雁屋哲のブログを読み、「真の敵は誰か」ということで、それはアメリカであるということが説得的にそこには書かれていた。なるほどと肯くことが多かった。1972年の沖縄返還時からの密約のつけは巨大化し、それを結局は待望の政権交代を果たした民主でも清算できなかったということなのか。1972以前からの問題でもある、安保にからんで一党独裁のように続いてきた自民、いわゆる55年体制のトラウマをこの政権こそは真っ当に見据えて、アメリカと対等な関係を築かなければならなかったのに、またも潰えたということでもある。

それを未だ生き残る「巨悪」たち、某新聞社主、某首相経験者、某某などや、あいも変わらぬ安保フェチストたち、安保オタク、冷戦思考のお化けたち、そして検察たち、滅び去るべきマスメディアたちの、野合が鳩山を結局はつぶしたということになるのか。

鳩山の辞職に、中国は即座の反応をし、大々的にニュースで取りあげた、ロシアも、韓国も。今の時点で何の反応もないのがアメリカ。それでもnhkのニュースで、アメリカ特派員は、鳩山の普天間の「迷走」ぶりに、不快を示したなどとアメリカ政権(まだ寝ていて、なんの反応もない)の従前からみんなが「耳タコ」状態になっている、おきまりのアメリカの反応を最初から明示し、鳩山辞職への、アメリカのいまだなされぬコメントの創作をもいとわぬ解説ぶりだった。要するに、戦後からの刷り込み(アメリカは先生、日本はまだ生徒)のはなはだなること払いがたしということがよくわかる。

友愛の次は争闘か。

今、ツイッターを見たら、鳩山元首相が次のように呟いていた。

―hatoyamayukio 本日、総理の職を辞する意思を表明しました。国民の皆さんの声がまっすぐ届く、クリーンな民主党に戻したいためです。これからは総理の立場を離れ、人間としてつぶやきたいと思っています。引き続きお付き合い下さい。―

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