昨晩(6月19日)はフランスから一時帰国している中村夫妻と三軒はしごする。まず待ち合わせ場所の吉祥寺公園寄り伊勢屋で三時間近く飲み、それから西荻に移動し、教え子の「ソーヤー・カフェ」でラム酒。その後西荻で見つけた「新保」という飲み屋にゆく。そこで奇遇とも言うべき出会いあり。それは中村夫妻の知人だった。店が満員だったので、僕たちは隠れ部屋というか、屋根裏部屋のような所に通され、そこに「みやこうせい」という知る人ぞ知る(いや有名な人なのだが、ぼくは始めて知った)写真家でエッセイストの人がいたのである。みやさんと、その友だちの浅沼さん。みやさんはぼくより十歳ぐらい上だが、そうは見えない、若々しさに溢れたひとだった。ご両人とも岩手出身の人。菜穂さんもそうだ。盛岡。楽しい日だった。中村君、菜穂さん、ありがとう。
中村君は西荻の音羽館を知っていた。彼が本を買いたいというので、一緒に行く。店主のHさんとも久しぶりに会う。そこにあった「現代思想」06年・2月臨時増刊「フランス暴動」を中村君はあがない、ぼくに贈ってくれた。彼が訳したグリッサンとシャモワゾーの「遠くから」がある。ぼくは中村君に奨められてグリッサンの「関係の詩学」を買う。昔の高校時代の教え子の刺激的な話を聴きながら、彼、中村隆之が単著でグリッサン論を刊行する日も遠くはないなと思った。
今日、山の上の学校で、生徒たちに話す。ぼくの教え子はね、自慢できるすばらしい人間ばかりなんだ。だから、きみたちも必ずそうなるよ、自信を持ちなさいね。
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