舟に乗る。
菖蒲の群落
急に思い出した、そうだ、ここは芭蕉の門弟、本間自準が隠栖した所でもあった。芭蕉と曽良が、ここ潮来で自準とまいた連句があり、その記念の碑がここの長勝寺という禅寺に
あるのだった。それを思い出して訪ねた。
塒せよわらほす宿の友すずめ 主人(自準)
あきをこめたるくねの指杉 客(芭蕉)
月見んと汐引きのぼる船とめて ソラ
潮来を後にして、鹿嶋神宮に寄る。その鬱蒼たる森に感動。ここに芭蕉の『鹿嶋詣』のかすかな跡を掃ふ。根本寺の仏頂和尚こそいまさね、などか「深省」の念を発せざらんや。
此松の実ばへせし代や神の秋 桃青
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