2009年6月25日木曜日

友人たち

先週の金曜日に小田急相模原の友人の家に、彼らの引越祝いをかねて訪問した。座間の基地内の住宅から民間のマンションに移ったのだ。二階式の室で、そのトップルーフからは360度の景観が可能な豪壮な住宅である。

友人のアメリカの友人一家が、結婚二十周年の記念の旅行ということで、訪れていた。この家の住人たちもアメリカはテキサスの出身で、もう知り合ってからは十年以上になるつきあいである。

その友人の友人はDaveと言って2メートルを超す長身だった。痩せていた。音楽家で、パーカッションが専門ということで、ジャズなども実際に演奏するということだった。私は一目で、この男に惚れてしまった。その優しい灰色の目。にこやかで静かな動き、妻や子供(男の子で10歳)に対する実に自然な言動。こんなに大きいのに、どこにいるか分からないような挙措。ぼくの友人の冗談に笑いながら応える、その応え方も不自然さが全然ない。

彼らの前で、私は自分の詩、「コルクスクリュー」を朗読した。そのあと、仕方話のように身振りを混ぜながら翻訳した。Daveもその妻のジョーンも、もちろん私の友人一家も粛然という感じで聴いてくれた。だれかに真剣に聴かれているという思いを、私はずいぶん久しぶりに味わった。

Dave一家は今日帰国した。

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