朝、車を崖の壁にぶつけてしまった。大した損傷ではないが、非常に滅入ってしまった。職場の駐車場での事件。人がいなくてよかった。人にぶつけなくてよかった。反省する。運動能力の衰え、反応の遅さ、そういうことを考えて、高齢者は便利さをあがなわなければならない、ということ。
帰宅したら、久しぶりの、女房の外出日だった(あなたは、人が話したことを、ちゃんと聞いていないから、と帰宅した女房に叱られた)。新しい介護士さん、若い男性が来ていた。挨拶を交わす。義父は寝ていた。そのF君という介護士さんと少し話す。いい青年だった。男の子の介護士さんというのは、もちろんいるのだろうが、我が家では初めてだった。義父はどう思っただろう。
外出した女房が、デパートで金沢の特産物展があって、加賀の日本酒720ml瓶をお土産に買ってきた。私が、常々、倉田良成の「食日記」の感想を、うらやましげに語るのを聞いて、不憫に思ったからだろう。この酒は、冷や、ロック用と指定があるほど辛くて、とても美味しかった。「ひやおろし、常きげん」という石川は鹿野酒造の製造である。原料米「五百万石100%使用」と書いてある(この酒造の名誉にかけて、これは100%確かなことだろう)が、私には、もうそんなことはどうでもいい。汚染されていようが、されていなかろうが、どうでもいい。おいしかった。致死量にいたる毒でも、という気概がなければ、この嘘に満ちた国で生きていけるはずはない。
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