2008年5月22日木曜日

返信

  ブログの詩について少し考えてみました。
コメント欄に書こうとしたら字数オーバーではねられましたので、メールします。ご意見を聞けたら嬉しいです。(以下本文)
  From what I’ve tasted of desire
最終的にはこのフレーズが難しい。
whatはthe thing whichという先行詞を絡めた関係詞だから、ここでのthe thing というのは、taste の目的語になっているもの。ということはI've tasted something of desire.という文が隠れていると考える。ここのtasteはfavorということで、私の好みから言えば・・・という感じではないのかなあ。当然ながらここの現在完了は「継続」で、ずっと好んできた物。
  But if it had to perish twice,
  I think I know enough of hate
  To say that for destruction ice
  Is also great
  And would suffice.
  had toの過去形は仮定法。「もし二度この世界が滅びなければならないとすれば、(一度は炎に包まれてだけれども)I hate to say (言いたくないけれど)が拡散されて「自分で言いたくないというのは重々承知の上だが」つまり、氷の威力、認めたくはないけれど、ひとたび「破壊」ということになれば、氷もまた非常な力を持っているのでwould suffice (ここが、If it had to perish twice, の従属節を受けた主節です。)「十分効果を持つことだろう」と。
  わたしゃ、熱っぽい一方のすれっからしで、奴らみたいにクールな連中とのお付きいは願い下げだが、ま、破壊ということに関しちゃ、連中に一歩譲るかも知れないねえ。という、こういう詩なのかなあ。
  以上。蒙を顧みずつらつら書いてみました。どなたか私を啓いてくだされば幸甚に存じます。
                                                    (以上)
というのが「字数オーバー」でコメントをはねられたHigumaさんの、そのコメントの全文(メールでくれたもの)です。

 これを読んで、なるほどこの詩のこまかい含蓄が見えてきたような感じです。ちなみに、この詩は、アメリカの詩の入門書に載っていたもので、この手の本によくある「質問」も付いていました。以下、Higumaさんならどう答えるでしょうか?

  (a)What two aspects of human nature are represented by fire and ice?
  (b)In what way is each of these aspects destructive when it becomes excessive?
  (c)Which does Frost see as being more destructive, and why?

(c)の答えはあなたの解釈からもiceになりましょうか。

ところで、E.E.Cummingsの詩にも同じような質問があります。これは具体的であるが故に、難しいのですが、Hiigumaさん考えてみてくださらんか。以下、

  ○ Reorganize the first 6 words of the poem and restate them as a complete sentence.というものです。ちなみに、 the first 6 words of the poemは、
pity this busy monster, manunkind, not.のことだと考えるのですが、どう再編成しますか?

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

前者の詩についてですが、fireとiceという喩の意味が、あまりに漠然としすぎていて、よくわかりませんね。無理して、意味をこじつけるとすれば、fireは世界第三次大戦とか、核戦争とか言う人為的な行為の暗喩、iceは、氷河期の来襲といった、自然による復讐ということの暗喩でしょうか。さっぱりわかりません。蕃さん、解答を教えてください。

匿名 さんのコメント...

平川さん

これは、炎と氷という対立的なものの関係ということでよいのではないでしょうか。

いや、なにを書きたかったかと言うと、ヒグマさんの説明を読み、2,3日間をおいて考え、昨日詩に戻ってきたら、意味がよりよく解ったということがいいたかったのでありまする。

平川さんの説、すこしまた時間をください。考えて見ます。

匿名 さんのコメント...

takrankeさん、
だいぶわかってきましたよ。世界という意味をあまり大げさにとらえずに、自分の世界、つまり自分の生の終りというほどの意味にととらえれば、様相はだいぶ違ってきますね。そうすれば、炎と氷というのは、対立的なものの関係ということが、際立ってきますね。とすれば、喩としてもぐっと具体性を帯びてきます。例えば、炎のように人生を終わるか、氷のように人生を終わるかというふうになってくるわけですから。