私は「文学講義、実作・実践講義」なるものを担当している。受講者の彼や彼女に詩の創作を課しているのだが、そこで「就活」をテーマとする作品もあらわれる「時世」になった。
昨日の話
最初の一杯で頼んだとりあえずのビール
食べられなかった茄子の一本漬に箸がすすむ
「珍しいね、スニーカーなんて」
つよしとは出会って半年だった
「流行っているからね」と
黄色くなった茄子の先を見ながら
卵と間違えて舐めた小学生のころを思い出した
「ビールはやっぱりまずいね」と
同時に入れたいつものボトルとジャスミン茶
「スーツ買ったの?」
賢人はいつものようにグラスを寄せるから
「明日から明日から」と
一気に飲み干す
気づいたら終電が出る時間
「また逃した」
どうやら僕は就活生らしい
この作品は、いつもすぐれた詩を書くmくんにしてはあまり、というようなものだが、それでも、おもしろい。もっと考えるべきことはあるが、今晩はここまで。
2 件のコメント:
大きくありのままを受け止めてくださると思ったので、その時の素直な気持ちを書かせていただきました。
今日も明日も明後日も明々後日もスーツですが、めげずに1スーツ人として存在しようと思います!!
読んでくれてうれしいです。
風邪などひかぬように体調管理に気をつけて「めげずに」存在してください。
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