2010年8月28日土曜日

反情報

 Skypeなるものをはじめた。アメリカ在住の娘とそのパートナーと、日と時間を決めて、今まで二回ほど対話した。ビデオ電話。よく宇宙から手を振りながら誰かが喋っている映像をみた、それを相互に、この地球上で実演しているようなものだと最初は思った。しかし違っていた。話している間、ずっとこちらの日常、あちらの日常もビデオに静かにながれていて、それを見るともなくお互いが見ている。ぼくたちが喋っている、その後ろを我が家の王である猫(人間)アトムがのそりと通過する。それを娘が見て「ああ、アトちゃん」と呟く。きわめて日常的で、そこがジャクソンビルで、ここが片倉という距離など、あっという間になくなってしまう。だからどうだというのではない。

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