昨日は根津美術館へ尾形光琳の燕子花図を見に行く。立って見、座って見、飽きることがなかった。
大胆にデザイン化されたこの屏風絵を見ていて、毎度のことながら江戸時代の「文化」「芸術」の極度の洗練と高度さを思わずにはいられなかった。その他の蒔絵の施された工芸品も、茶道具などのすごさも。
この絵は伊勢物語の八橋の段を面影にしていると言われる。「唐衣着つつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」。日本で一番有名なacrosticの和歌だ。
万葉集の巻十に夏相聞の部立で、「吾のみやかく恋すらむ杜若丹つらふ妹は如何にかあらむ」という可憐な片思いの歌が杜若(かきつばた)に関してある。この歌はいいなと思った。
以下、美術館の庭の杜若。
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