2010年5月3日月曜日

Spring and Fall : To a Young Child

Spring and Fall : To a Young Child  Gerard Manley Hopkins (1844-89)

   
   MÁRGARÉT, áre you gríeving
   Over Goldengrove unleaving?
   Leáves, líke the things of man, you
   With your fresh thoughts care for, can you?
   Áh! ás the heart grows older
   It will come to such sights colder
   By and by, nor spare a sigh
   Though worlds of wanwood leafmeal lie;
   And yet you wíll weep and know why.
   Now no matter, child, the name:
   Sórrow’s spríngs áre the same.
   Nor mouth had, no nor mind, expressed
   What heart heard of, ghost guessed:
   It ís the blight man was born for,
   It is Margaret you mourn for.

    
   春と秋       
        ある幼子に



   マーガレットよ お前は黄金色をした
   木立ちがその葉を落とすのを嘆いているの?
   木の葉のことを まるで人間の世界の事柄のように
   その初々しい心で心配することができるのだろうか?
   ああ! 心はだんだん成長するにつれて
   そのような光景には感動しなくなる
   また森全体が生命をなくし 落ち葉があちこち
   散らばるようになっても ため息すら漏らさなくなる
   それでいながら お前は泣きじゃくってそのわけを知りたがる
   ねえ お前 そのわけなんてどうでもいいんだよ
   かなしみの泉は同じなんだ
   口も心も 魂が聴いたことを
   霊魂が推し量ったことを 言い表わせないんだ
   人が生まれて来たのは 立ったまま 枯れてゆくため
   だからマーガレット お前が悲しんでいるのは自分自身のことなんだよ


  ホプキンスのこの詩まで行きついた経緯は省略する。でも、この詩を発見してやっと何か書けそうな気がしてきた。(この訳はぼくのものではない、広いブログの海のなかで見つけたもの。Culture Jammerというのがその名。)

0 件のコメント: