2010年2月23日火曜日

御子良子

子良館(こらのたち)の後ろに梅ありといへば

御子良子(おこらこ)の一もとゆかし梅の花    芭蕉

御子良子という言葉が珍しくて。これは伊勢神宮の「神餞を奉進する役の少女の称である。神主の女の未だ月の穢れなきものをこれにあてる」と沼波瓊音はその「芭蕉句撰講話」で註している。

「おこらこ」とつぶやいてみる。この言葉の組成や、民俗学的な風習の詮索以前に、まず響きに惹かれるのである。

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