2009年1月22日木曜日

冬ごもり

山の上の学校に久し振りにゆく
少女たちが挨拶をしてくれる
先生、葱を食べましたか?
いつもの無人販売所は
寒さのためか閉まっていた
カントはそのことを怒るかしら?
鵜飼さんの、歓待の思想はカントから来ているが
易しいことを
むつかしく言う癖は葱を食せば治るだろう
寒い冬、冬ごもりにしかず
ご苦労なことに、
イノギュレーションは厳寒の一月の20日と決まっている
極寒の日の父祖たちを
暖房のよくきいた部屋で想起する、
友人の演説は
My mellow pussiesという呼びかけからはじまる
My fellow citizensという大統領の呼びかけに対抗しようというわけだ
いずれにせよ
ここの、未曾有の最低メンバーたちのさもしい集まりよりは…

清潔なプッシー、熟れたプッシー、考えるシティズン、草の
根のようにシティズンが拡がる、というようなことを…、そして
冬ごもり、日本の文芸の父祖たちを想起する
「冬ごもり心の奥のよしの山」という蕪村の句は
あの未曾有の最悪のメンバーたち、
自分を最良だなどと思っている、そういうメンバーたちをも
救うだろうか?
この問いは馬鹿げている
冬ごもり心の奥、そこに向かう旅にすでに旅立たせられている
そういう草、艸を、その心だけを思えばいいのだ
そして、つねに途上にいるしかない草、艸を
それが「冬ごもり心の奥のよしの山」ということだ

は、はは、と笑って
石をかついで走っている
浮きそうになる、浮きそうになるから?
ベトちゃんの4番、クライバーのを聴いているから
絶対、大丈夫!
は、はは、と笑って
石をかついで走っている
冬ごもり、こもりきれずに走っている

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