2010年3月7日日曜日

氷の僧

昨日、先輩から金目鯛の干物を頂戴する(宅急便で送られてきた)。千葉の九十九里からのもの。大きなものが6枚もあった。お隣に一枚だけお裾分けする。「一枚だけだよ」と女房に厳命している自分がいた。日本酒がなかったので、二月にアメリカ人の友人が持って来て一緒に飲んだテキサスの地ビール、シャイナ・ボック(Shiner Bock)が三壜ほど残っていたので、それを「アテ」として、この金目鯛の干物を、先輩のなごやかな顔を思い出しながら、ゆっくりと食べた。

 時季外れかも、 でも今日の寒さに
○折々に伊吹を見ては冬籠り 芭蕉

○水取りや氷の僧の沓の音  芭蕉

○隅々に残る寒さやうめの花  蕪村

○春雨やもの書かぬ身のあはれなる 蕪村

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