2010年4月20日火曜日

白雄

白雄句

 友と一緒に信州上田にて桜を満喫する。また村山槐多、関根正二、野田英夫などのデッサンや絵を見る(信濃デッサン館)。上田城の夜桜を見てのかえり、堀端に江戸中期の俳人、加舎白雄(1738ー1791)の碑があり、彼がここ上田出身の人であるということをはじめて知る。以下、白雄の句を記念に掲載しておく。


人恋し灯ともし頃を桜散る

町中を走る流れよ夏の月

園くらき夜を静かなる牡丹哉

子規鳴くや夜明けの海が鳴る

菖蒲湯や菖蒲寄り来る乳のあたり

めくら子の端居淋しき木槿哉

永き日に我と禁ずるまくらかな

春の日を音せで暮る簾かな

はるかぜや吹かれそめたる水すまし

二股になりて霞める野川かな

いとまなき世や苗代の薄みどり


いずれも感覚鋭敏、細かい観察、鮮明な表現の句だと私は思う。

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