2009年11月22日日曜日

発話旋律

 昨日の午後五時頃には、鮮やかな三日月が見えた。息子たちが久しぶりに遊びに来て、泊まった。今日、国立まで車で二人を送った。寒い。冷たい冬の雨。送った後に、どこかで女房と二人で昼飯でも食べようかと思ったけど、車を駐車できる店を撰ぶのが面倒なので、そのまま家に帰る。途中で、昔よく行ったお寿司やさんの前を通り、まだなんとか頑張って開店しているのを見て、胸をなでおろす。そのうちに行こう行こうと思っているのだが、なかなか都合がつかない。通り過ぎてから、戻ってあそこで昼飯を食べようとちらっと思ったが、私の運転技術ではもう前へ進むしかない。

 来年は、今まで以上に忙しくなるような気がする。もっと勉強もしなければならないとも思う。そのためにはウォーキングを規則正しくやって体の調子を作らねばなどと考えるのだが、家に帰ってからは散歩に出かけずに引きこもりの状態で半日を過ごしてしまった。
 
 テレビでヤナーチエックの「シンホニエッタ」のことを面白く解説した番組を、その途中から見た。この曲には、「発話旋律」というヤナーチエック独自の技法が随所に使用されているということだった。ヤナーチエックはチェコ語の会話の抑揚やリズムをもとにそれをメロディーとして作曲したということだ。その番組では日本在住のチェコの人を何名か集めて、シンホニエッタのある楽章を聴かせて、どういう言葉に聞こえるか、会話に直してもらっていた。例えば、みんな集まれ、とかに聞こえると流ちょうな日本語で、三名のチェコの人が答えていた。面白い。日本の曲でも、まどみちお作詞、団伊玖磨作曲の「ぞうさん」などは、話すときの音型と曲のそれがほぼ同様であるということだった。「シンホニエッタ」は村上の「1Q84」以来だった。「発話旋律」、いかにもという命名だ。

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