2011年3月7日月曜日

誰のことか?

最近は加齢とともに、少し穏和になったと思っていたが、次の記事には切れた。アメリカ国務省のメア日本部長(前在沖縄総領事)というのが、昨年末、アメリカン大学の学生ら14人(この学生たちは東京、沖縄への2週間の研修旅行を前にして、このメアさんから講義
を受けたということだ)に対して以下のようなレクチュアをしたらしい。

―沖縄は日本政府に対する「ごまかしとゆすりの名人」である。「怠惰でゴーヤーも栽培できない」など。そして、普天間飛行場は住宅地に近い福岡空港や伊丹空港と同じで特別に危険ではない、だから日本政府は沖縄の知事に対して「お金が欲しいなら(たぶん、辺野古移転にということだろう、この共同通信発の記事はここを省いているから、私が補うのだが)サインしろ」と言うべきだと述べている。云々―

ゆすっているのはアメリカだということは密約問題露顕からの、いやそれ以前からの厳たる事実だ。しかし、メアさんの発言で妙に心情的にそうだよなと思うのがある。それは、この記事の記者(署名はない)の考えが入っているのかも知れないが、ことさらに「沖縄」といい、「日本政府」というように対立的に分けて書いているところである。180度転換して考えてみれば(いや、このメアの発言を私なりに読み替えてみれば)、「沖縄は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人」というメアの言葉を沖縄の底知れぬ闘い(まさに対「日本政」、対「アメリカ」)のエネルギーの発現、きわめてすぐれた戦術的なその発現の仕方とも取れるのではないか。もちろんメアの意図とは全く異なるが。

しかし、いかように解釈しても腹が立つことには変わりがない。盗人猛々しいとは、こういうことを言うのだ。

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