2011年3月6日日曜日

God Be with You till We Meet Again.

 非常勤で出講している高校の卒業式。45回生。中高一貫の私立女子校だが、この期の生徒たちとは、三年前、私が初めてこの学校に勤めて主に授業を受け持った生徒たちだったので格別に思い出が深かった。その最後の、答辞と聖歌「神ともにいまして」の合唱には久しぶりに涙がにじむ。なによりも一番いいのは、「日の丸」と「君が代」がないこと。都教委の役人がいないこと。

そのあと京王プラザホテルで卒業生主催の集まり。こういう集まりは嫌いだったが、初めて出席した。すばらしかった。ありがとう。

卒業生たちを見ていたら、自分の昔のこの頃のことがかすかに思い出され、同時に蕪村の次の句が重なるように浮かんできた。これは卒業生たちにとっても、私と同様に未来のある時点での「懐旧」の思いを代弁するものになるのかもしれない。しかし、この「遅き日」の季感と実感はもうだれも感ずることはあるまい。すべてが早すぎる。

 遅き日のつもりて遠きむかしかな

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