2008年6月11日水曜日

連詩『卵』1

FARM(福間健二・新井豊美・水島英己)の連詩を再開します。今までに、『嘆きのとき(05年1月9日~2月8日)』、『白い凪(05年3月16~5月15日)』、『島(05年7月6日~9月26日)』、『秋風秋雨」(10・13 05年 ~1・11 06年)』、『闇(06年3月17日~7月9日)』、『光(9・8 06年 ~12・3 06年)』、『夢見よ、さらに夢見よ(2007/02/10~3/25)』と七編(巻)の連詩を、このユニットで作ってきました。今回は、第八巻(篇)目の連詩です。「芭蕉七部集」を数においては越えてしまうことになります。


今回のタイトルは『卵』です。順番は福間→水島→新井です。巻頭の福間健二の作品を載せておきます。


卵(08年6月9日 ~   )


わたしは生きる、と書いたあとに
撮影所に出る川べりを歩いている。
ひとつの主題として
梅雨空の下の容器から
音楽のなかに卵をとりだす。その前に
黒い点となって消えようとする人影を追った。(健二)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

詩の中の福間さんは
やっぱり歩いているのですね。
歩く、ということが、
何か特別なことのような気がしてきます。

ban さんのコメント...

そういえば福間詩に、「ウォーキング・ハイ」というのもありました。「歩く」ことを、見直すだけで、いろんな「言葉」が生まれそうです。